SDGs紙芝居

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かぐや姫そのあと

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かぐや姫そのあとのおはなし

 

昔、竹を取りに行ったおじいさんが、竹の中から大変かわいい女の子をみつけ、かぐや姫と名付けて大切に育てました。かぐや姫はおじいさんとおばあさんの夫婦に大切に育てられました。大きくなったかぐや姫は、多くの若者から「結婚してほしい」と言われましたが、実は、かぐや姫は月で暮らす人でした。誰とも結婚することなく、ある満月の夜、かぐや姫は地球を離れ、月に帰りました。

 

かぐや姫はいつまでも歳を取りません。おじいさんとおばあさんは亡くなってしまいましたが、かぐや姫は二人のお墓参りのために、年に一度だけ地球に来ていました。

 

そのうち、地球には、工場がたちはじめ、自動車が走るようになりました。

 

そんなある日、かぐや姫がお墓参りに地球に行こうとすると、ひどい煙で、地面が見えなくなっていました。

 

かぐや姫は思い切って煙の中に飛び込んでみましたが、あまりの息苦しさと臭いにたまらず、月に引き返してしまいました。

 

『年に一度のお墓参り。地球に行かなくちゃ』。かぐや姫は、もう一度、煙の中を進みました。ところが、今度は煙の中で迷ってしまい、まちがって海に落ちてしまいました。

 

かぐや姫は、ずぶぬれのまま、月に帰ることもできません。泣いているかぐや姫を見て、町の人たちは、「かぐや姫が帰る間だけでも、空をきれいにしよう」と動き出しました。

 

『車さん、今日だけは、なるべく走るの、やめてほしいな』『工場のえんとつさん、今日だけは、けむり出すの、がまんして』

 

その日の夜、町からはいつもよりきれいにお月様が見えました。月に帰るかぐや姫に手を振りながら、町の人は思いました。『かぐや姫が、毎年、無事に来てくれればいいな』『毎日、こんな月夜が、つづけばいいな』。

おしまい。